ごあいさつMessage
子どもの頃から決めていた職業
当社は明治に創業し、私で4代目になります。子どもの頃から石屋である父の姿を見て育ったこともあり、小学校の「将来の夢」という文集には石屋になると書いていました。
その頃からすでに今の仕事を「やらないといけない」と思っていたので、工業高校に通ったのですが、卒業を目前に「このまますぐに石屋になっていいのだろうか?」とふと考え、専門学校に通いました。専門学校を卒業後20歳で石屋という職業につき、あっという間に30年以上が過ぎました。
他界して改めて知った父の大きさ
私が39歳の時に父が他界し、そのまま自分が代表として継ぐことになりました。今までずっと父と一緒に仕事をしていたので、お客様は私の事をもちろん知っているのですが、他界して1年ぐらいは「父の子」としてしか見てもらえず、お客様からの見られ方が本当に辛かったのと同時に、改めて父の存在の大きさに気づかされました。
プレッシャーを感じながらも「父のマネをしても仕方ない、自分らしくやろう」と吹っ切れた時から、お客様も自分自身をみてくれるようになりました。
心をかたちに
現在は昔とは異なり、ひとり世帯、核家族、身寄りのない人といった家庭環境が増え、住宅事情のためお墓や仏壇を持たない方も大勢いらっしゃいます。永代供養墓のようなお墓の仕組みが時代の流れとともに必要になってくるのはわかりますが、日々納骨に立ち会う中で、何か心にもの寂しさを感じてしまう自分自身がいました。自分の生きた証として「これからのために何か一つ残したい」と考え、約4年半の歳月をかけ手元(自宅)供養が行える置物の『縁(えん)』を開発しました。
この「縁(えん)」をきっかけに今の自分が生きていることに感謝し、皆さま方に何か感じていただければと思っています。
有限会社中山石材店
代表取締役 中山常夫